採光と日照 (日当たり)

投稿日:2025年05月12日

設計の小林です。

 

 

 

今回は住宅のプランニングで重要視される

 

『採光・日照 (日当たり) 』についてです。

 

 

 

私のような昭和世代の人間は

 

採光日照 (日当たり) を気にするのですが、

 

今の若いお客さまは

 

それほど重要視されていないように感じられます。

 

 

 

『浴室に窓はいらない』

 

『トイレもおしゃれなペンダントライトがあればいい』

 

 

 

その分サッシの数を減らせるのでコストダウンができますし

 

マンションやアパートも窓はほとんどありませんので

 

必要性は低いのかもしれません。

 

 

トイレインテリア

 

 

しかし、居室ともなると

 

法律で決められた採光面積が必要になってきます。

 

 

 

採光規定とは…

 

『建築物の安全性と衛生面を考慮して、最低限の明るさが確保できているかどうかを確認する規制』

 

だそうです。

 

 

 

これは隣地にどんな建物が建っていようが離れていようが

 

基本自分の敷地内だけで考えられます。

 

(隣地が道路・公園・川等の場合、緩和規定があります)

 

 

 

そもそも採光とは

 

『太陽からの直接の光に限らず、空気中を拡散した光のこと』

 

なので北向きの窓からも採光は確保できます。

 

 

吹き抜け

 

 

一方、日照 (日当たり)

 

『太陽からの直接の光 (直射日光) のこと』なので

 

これは太陽や東西南北・隣の建物を意識しなければなりません。

 

 

 

ならば南向きが一番いいのかといえば

 

そこは環境に大きく左右されます。

 

 

 

南側に大きな建物が建っていれば

 

1階など特に日が当たらない事もあります。

 

 

日影イメージ

 

 

究極の選択で『建物に囲まれた日照のない南側の居室』が良いか

 

『青空が見えて採光が取れている北側の居室』が良いか

 

あと隣地は空いていても

 

将来建物が建つ場合もありますので気を付けてください。

 

 

 

特に敷地に余裕がない場合は

 

『採光・日照 (日当たり) 』を意識しながら

 

建築士さんと快適な住まいを考えてください。

2025年5月12日 投稿|