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設計の小林です。
今回は住宅のプランニングで重要視される
『採光・日照 (日当たり) 』についてです。
私のような昭和世代の人間は
採光や日照 (日当たり) を気にするのですが、
今の若いお客さまは
それほど重要視されていないように感じられます。
『浴室に窓はいらない』
『トイレもおしゃれなペンダントライトがあればいい』
その分サッシの数を減らせるのでコストダウンができますし
マンションやアパートも窓はほとんどありませんので
必要性は低いのかもしれません。
しかし、居室ともなると
法律で決められた採光面積が必要になってきます。
採光規定とは…
『建築物の安全性と衛生面を考慮して、最低限の明るさが確保できているかどうかを確認する規制』
だそうです。
これは隣地にどんな建物が建っていようが離れていようが
基本自分の敷地内だけで考えられます。
(隣地が道路・公園・川等の場合、緩和規定があります)
そもそも採光とは
『太陽からの直接の光に限らず、空気中を拡散した光のこと』
なので北向きの窓からも採光は確保できます。
一方、日照 (日当たり) は
『太陽からの直接の光 (直射日光) のこと』なので
これは太陽や東西南北・隣の建物を意識しなければなりません。
ならば南向きが一番いいのかといえば
そこは環境に大きく左右されます。
南側に大きな建物が建っていれば
1階など特に日が当たらない事もあります。
究極の選択で『建物に囲まれた日照のない南側の居室』が良いか
『青空が見えて採光が取れている北側の居室』が良いか
あと隣地は空いていても
将来建物が建つ場合もありますので気を付けてください。
特に敷地に余裕がない場合は
『採光・日照 (日当たり) 』を意識しながら
建築士さんと快適な住まいを考えてください。