換気 (通風) のお話

投稿日:2025年05月27日

設計担当の安藤です。

そろそろ「梅雨」の時期がやってきますね。

 

気候的には蒸し暑く感じる日があったり、肌寒く感じる日があったりで

安定しない日々の繰り返しとなります。

 

傘をさしているカエル

 

 

当社の事務所でもそうですが、冷房に頼らず「換気」(通風)にて

職場環境を過ごしている日も多くなってきました!

 

 

今年4月より建築業界では、以前も触れていた「法改正」があり、

住宅でも「採光・換気・排煙」と各居室ごとに

適合している事を審査するようになりました。

 

 

 

前回のブログは「採光」というお話でしたが

今回は「換気」について簡単に触れたいと思います。

 

 

 

換気の基準としては各居室面積に対して、

その床面積の1/20の窓が開閉できる部分の面積が必要となります。

 

たとえば部屋面積が20㎡とすれば、

窓の開放できる部分の面積で1㎡必要…となるのです。

 

1㎡ってことは、タテ1mヨコ1mですので結構大きな開放ですよね?

ひとつのサッシでなくても、2カ所・3カ所のサッシの合計で良いのですが…。

 

 

これは建築基準法上でのお話ですが、やはり前段に触れました「中間期」の過ごし方として

外部の空気を室内に取り入れ、気持ちの良い「通風計画」も必要かと思います!

図面

図面

 

 

通風の取り方も部屋ごとに取れれば良いのですが、

そうはいかない場合もありますよね?

 

その場合、家全体で風が通れば良いのです!

(プライバシーは保たれなくなりますが…)

1階から吹き抜けを介し2階へ風通しよく開放することも良いでしょう!

 

 

私、個人的には寝室・子供室などで

窓が1カ所しか設けられない場合は

「引き違い窓」を設置し左右少しずつ開ければ、

その部屋に対して2カ所開放されるので多少効果はあるでしょう!

 

 

簡単にいうと…

昔の缶ジュースは、缶切りで穴を開けるタイプだったのをご存知ですか?

1カ所開けるだけでは、なかなか飲めません。

2カ所開けることで中の液体が出てきます!

 

 

法遵守だけでなく、冷暖房に頼ることのない

「季節の中間期」を気持ちよく過ごしましょう!!

2025年5月27日 投稿|