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設計担当の安藤と申します。
今回は「雪」のお話を
建築という方面からしていきたいと思います。
年末の大雪は大変でしたね!
当社は新潟市東区にありまして、
その時はたしか2~3日に渡って
60~70㎝くらいの積雪量だったと思います。
四季の変動が激しい日本…
それも東北・北陸となれば
冬の厳しさを強烈に感じる地域です。
我々、建築業界も「雪」という自然現象に対し、
屋根に積もる「荷重」
というものを意識し設計させていただいております。
では、
雪の荷重って、どれくらい?
あくまでも建築基準法で定められている
荷重の見方がございます。
簡単に言いますと、
1m×1mの四角形の板の上に
1cm雪が積もったとしたら…
この想定だと、北海道では2kg
私たちが住んでいる新潟では3kgの荷重となります。
極寒地域の雪って、フワフワしていますよね?
乾燥もしています。
これはあくまでも、設計荷重でございます。
実際、屋根に積もった雪は
その後に降った雨も含んだりして重くなると思います。
これはその時その時の天候に左右されますので、
一概に何キロになる!とは断言できません。
そしてこの「垂直積雪量」は各都道府県で定められております。
我々の住む新潟の積雪量を見てみますと…
新潟市のほとんどが100㎝となっていますね!
では先程、荷重のお話をしましたが
掛け算をしてみますと
新潟市東区では1m×1mの範囲で
1㎝積もった場合で3kg
垂直積雪量 1mとすると…
「300kg/㎥」となります。
私の感覚では屋根の上に
お相撲さんがぎっちり乗っかっている感じで捉えています!
隙間なく、ギッシリと…。
それに耐えうる住宅を
新潟市では考えて設計していく必要があります。
関東・関西で設計する条件とは、
かなり制限が出て参ります。
柱・壁の量も多く必要ですし、
屋根形状も多雪地域と一般地域では変わってきます。
同じ新潟県でも
魚沼市・南魚沼市等に出掛けた際、
屋根の形状を見てみてください!
屋根の部分で一番雪が残りやすい
三角形の頂点の部分に
「雪割り」という形状の
雪を左右に分ける細工が施されている
建物が多く見られます。
何度もお伝えしますが、
あくまでも設計上での荷重ですので
実際は1.2~1.5倍くらいの重量となるでしょう。
新潟市ではあまり雪下ろしを
必要とされる事はありませんが、
○○年に一度の大雪…なんていわれる年には
早め早めの雪下ろしが必要となってきますね!
耐荷重を意識し、
間取りに制限が出てくる場合もありますが
そこは当社スタッフ
構造面では妥協しませんのでご安心ください!
これからもDAIKENを宜しくお願い致します!