雪のお話

投稿日:2023年02月06日

設計担当の安藤と申します。

 

今回は「雪」のお話を

 

建築という方面からしていきたいと思います。

 

 

 

年末の大雪は大変でしたね!

 

当社は新潟市東区にありまして、

 

その時はたしか2~3日に渡って

 

60~70㎝くらいの積雪量だったと思います。

 

 

 

四季の変動が激しい日本…

 

それも東北・北陸となれば

 

冬の厳しさを強烈に感じる地域です。

 

 

 

 

我々、建築業界も「雪」という自然現象に対し、

 

屋根に積もる「荷重」

 

というものを意識し設計させていただいております。

 

豪雪イメージ

 

では、

 

雪の荷重って、どれくらい?

 

 

 

あくまでも建築基準法で定められている

 

荷重の見方がございます。

 

 

 

簡単に言いますと、

 

1m×1mの四角形の板の上に

 

1cm雪が積もったとしたら…

 

 

 

この想定だと、北海道では2kg

 

私たちが住んでいる新潟では3kgの荷重となります。

 

 

極寒地域の雪って、フワフワしていますよね?

 

乾燥もしています。

 

 

 

 

これはあくまでも、設計荷重でございます。

 

実際、屋根に積もった雪は

 

その後に降った雨も含んだりして重くなると思います。

 

 

これはその時その時の天候に左右されますので、

 

一概に何キロになる!とは断言できません。

 

 

 

そしてこの「垂直積雪量」は各都道府県で定められております。

 

我々の住む新潟の積雪量を見てみますと…

 

 

新潟市のほとんどが100㎝となっていますね!

 

 

 

では先程、荷重のお話をしましたが

 

掛け算をしてみますと

 

 

新潟市東区では1m×1mの範囲で

 

1㎝積もった場合で3kg

 

垂直積雪量 1mとすると…

 

「300kg/㎥」となります。

 

 

 

私の感覚では屋根の上に

 

お相撲さんがぎっちり乗っかっている感じで捉えています!

 

隙間なく、ギッシリと…。

 

 

 

 

それに耐えうる住宅を

 

新潟市では考えて設計していく必要があります。

 

 

関東・関西で設計する条件とは、

 

かなり制限が出て参ります。

 

 

柱・壁の量も多く必要ですし、

 

屋根形状も多雪地域と一般地域では変わってきます。

 

 

 

同じ新潟県でも

 

魚沼市・南魚沼市等に出掛けた際、

 

屋根の形状を見てみてください!

 

雪割板

屋根の部分で一番雪が残りやすい

 

三角形の頂点の部分に

 

「雪割り」という形状の

 

雪を左右に分ける細工が施されている

 

建物が多く見られます。

 

 

 

何度もお伝えしますが、

 

あくまでも設計上での荷重ですので

 

実際は1.2~1.5倍くらいの重量となるでしょう。

 

 

 

新潟市ではあまり雪下ろしを

 

必要とされる事はありませんが、

 

○○年に一度の大雪…なんていわれる年には

 

早め早めの雪下ろしが必要となってきますね!

 

 

 

耐荷重を意識し、

 

間取りに制限が出てくる場合もありますが

 

そこは当社スタッフ

 

構造面では妥協しませんのでご安心ください!

 

 

 

これからもDAIKENを宜しくお願い致します!

2023年2月6日 投稿|