新築
2つの吹き抜けがある家 エリア:
構造:木造2階建/敷地面積60.5坪/1階面積:22.54坪/2階面積:18.29坪
構造:木造2階建/敷地面積60.5坪/1階面積:22.54坪/2階面積:18.29坪
STORY
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室内にいながら開放感をもたらす吹き抜け
日常空間を鮮やかに彩る飾り棚
住みやすさをとことん考え抜いた間取り
楽しさと心地よさで、毎日が特別な日になる住まいだ。
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近年、室内の一部に吹き抜けを設ける住まいが増えてきた。
1、2階がつながることで生まれる一体感や開放感の魅力に、住まい手が気づき始めた証拠だろう。
吹き抜けは単なる視覚的効果に留まらず、空気の流れをつくることで、室内の温熱環境を整える役割もある。
たとえばこの家に二カ所設けた吹き抜けがいい例で、エアコンを吹き抜け部分に設置することで、上下階を通じた自然対流をアシストしている。
優れた住宅が「空気の流れをデザインする」ことをよく示している。
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この住まいの1階は、西側が玄関と和室、東側が水回りで、その間にLDKがはさまれている。
そして2階は、主寝室と子ども部屋が置かれている。
1階リビングの脇にある階段は、踊り場が3畳分の中2階になっているスキップフロア形式。
この住まいではファミリースペースとして想定され、親子での読み聞かせに使われ、ゆくゆくは勉強コーナーとして使われる予定である。
空間自体の楽しさに加えて、この場所に子どもがいれば、キッチンから姿は見えずとも気配は十分に伝わる。
いつでも互いに気配の伝わる場所にいることが、良好な親子関係の形成にどれだけ役立つか。
スキップフロア一つとっても、この住まいが楽しさだけでなく確かな信念のもと建てられていることがよく分かるのだ。
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信州の冬の厳しさはただ寒いだけでなく、日々の暮らしに影響を及ぼす。
たとえば洗濯物を外で干そうとしても、中々乾いてくれないのが、信州の冬だ。
そこでこの住まいでは、洗面室を和室や食堂と同じ4畳半にし、また部屋いっぱいに陽光が射すよう全面ガラスの掃き出し窓にして、室内の物干しスペースとしている。
まさしく地域に根ざした工務店ならではのアイデアである。
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めっきり少なくなった瓦屋根。
かつては日本の屋根といえば瓦屋根だったが、近年は鋼板葺きに、その地位を取って代わられてしまった。
とはいうものの、耐久性といい、雨をしのぐ性能といい、コストパフォーマンスが抜群であることは今でも変わりない。
しかも、この住まいの近隣のように、瓦屋根の家が多く残る地域は、幾らでもある。
周囲に馴染むよう、この住まいも瓦屋根を選択した。
それは日本の風景を守る上でも大事な意味があるのだ。
地域工務店の背負って立つ役割は大きい。