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こんにちは!設計の高橋です。
12月に入り気温も低くなりつつあるこの頃皆様いかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルスもなかなか収束する気配もなく、ワクチンの開発などに期待する今日この頃ですね。
本日はウイルスや花粉、またこの時期気になる暖房の効きなどに大きく関わる住宅の換気について少しお話したいと思います。
住宅には換気についての計画が義務付けられており、2003年以降に施工された住宅には、シックハウス対策の為の法律として、室内の化学物質を排出することを目的に、2時間に1回、部屋の空気が入れ替わる「24時間換気システム」の設置が義務付けられました。
上記の換気システムですが、住宅の換気方式は大きくわけて3つあるのをご存知でしょうか?
①第一種換気システム
外からの給気:機械喚気
外への排気::機械換気
②第二種換気システム(住宅ではほとんど使われない)
外からの給気:機械換気
外への排気::自然排気
③第三種換気システム
外からの給気:自然給気
外への排気::機械換気
このうち、②の第二種換気システムは住宅ではほとんど使われず、多くの場合が③の第三種換気システムが使用されています。
第三種換気システム
③の第三種換気のメリットとしては、機械換気が排気側のみでコストが低く済むということが挙げられますが、きちんと住宅の気密が取れるのが最低条件となり、設置箇所によってはうまく換気ができないというデメリットがあります。
また自然給気口から外気を直接いれるので、実際のところ、多くの方が冬場は寒いからなどの理由で、換気口を絞めたり運転を止めたりしていります。
上記のようなデメリットから、最近では①の第一種換気を採用する住宅も徐々にではありますが増えつつあります。
弊社でも第一種換気はお勧めさせて頂いており、当然全体のコストのバランスを考えてですが、多々選定して頂いております。
第一種換気システム
第一種換気システムとひとえに言っても様々なメーカーから販売されておりますが、その選定も大事。
弊社でご提案させて頂いているものは外部にPM2.5フィルターが設けられた給気口から住宅の床下で熱交換器を通しお家の中に新鮮な空気を取り込みます。
▲熱交換換気システムのイメージ
また給気にはダクトなどを使用しない為お掃除も基本的には外部のフィルターと内部の排気口のフィルターのみと簡単です。
また、機械での排気口が各居室に設けられている為、第三種換気のように空気が部屋を横切って排気するような形にはならず、これからの季節コロナウイルスに限らず換気でのウイルス対策にも大きくプラスになると言えます。
▲第一種換気システムの換気経路例
また外気を熱交換して室内へ新鮮な空気をいれるので、特に冬場の空調の効きという点では有利でしょう。
こういった形でみると第一種換気の方が良いとも思えますが当然コストアップにもつながりますので、お施主様の優先順位などを考えながらのご提案になりますが、コロナ禍のこのような時期だからこそ、住宅の室内の空気環境にも少し目を向けたいものですね。
また、第三種換気でも気密がきちんととれている住宅であれば、きちんと換気が出来、空調の効き目も悪くはなりません。
最低限の条件として、気密の数値はきちんと計測したいものですね。
弊社では全棟施工中の気密検査を実施しております。
住宅の暮らしやすさという点から考えると、性能の数値だけではなく上記に挙げた換気による空気環境、または光の取り入れ方といった様々な点から考えていく必要があります。
工務店さんやビルダーさんによって考え方は様々ありますが、換気や採光といった本来基本的な部分についてもお話してみるといいかもしれません。
今日は普段あまり気にしないかもしれませんが基本的な換気の部分のお話でした。
詳しいお話は是非弊社へお問合せしてみてください!