数値で見る性能performance

光熱費6万3千円 黒字の家
ゼロエネルギー住宅を目指した家づくり
自然豊かな場所にある、木造2階建てのナチュラルテイストな注文住宅。奥様はハンドメイドのキッチンや洗面化粧台など、可愛らしい南欧テイストのお家を希望。ご主人は高気密・高断熱にこだわり、性能を上げた仕様でお家づくりをされました。

<ご家族> 4人 (ご主人・奥様・お子様 7才・4才)
<データ> 太陽光発電、蓄熱暖房、熱換気システム

スペック【仕様:ゼロエネ住宅】
【仕様:ゼロエネ住宅】

・延べ床面積:109.7㎡(33.18坪)
・第一種換気(Panasonic熱交換気システム)
樹脂サッシ、オール電化仕様
・暖房機器:蓄熱暖房
(1F:5kw×1、3kw×1 2F:3kw×1)計3台
・熱損失係数Q値:1.3W/㎡k

・冬期室内温度20℃設定
・断熱材:セルロースファイバー
(天井:厚300㎜、壁:120㎜)
・太陽光発電システム Panasonic HIT230 3.69kw搭載
・長期優良住宅

温度・湿度測定結果
2012年7月から9ヶ月の間、温度・湿度測定をしていただきました。
何箇所からのデータから、今回はリビングでの測定結果です。
● 年間測定グラフ(2012.7〜2013.3)

● 夏期測定グラフ

● 冬期測定グラフ

光熱費(実際の電気料金)
11月上旬から蓄熱暖房の運転を開始。はじめは1台(3kw)だけを運転させ、1月・2月には台数を増やし、2台(3kwと5kw)を運転させました。
年間の電気代が約9万7千円に対して売電した電気代が約16万円です。光熱費がゼロどころか、約6万3千円の黒字です。
4月~11月は日照時間が長く、日射量が多いため、太陽光発電システムが発電した電力量が多いことが分かります。
また、夏は使用電力量を抑えることができるので沢山の余剰電力量を売電することが可能です。
H24.8月では、+15,620円/月も得をしています。
1月~3月は台数を増やして蓄熱暖房を運転させたことにより、夏場に比べ電気料金が上がりました。

詳しい電気料金はこちら

まとめ
この建物は、冬場で言うと全室どの部屋に行っても暖かく快適な空間を維持しています。 この空間を維持するためには確かな断熱性・気密性、そして施工性が求められます。 たくさんの光熱費(エネルギー)を使い、冷暖房をフル活用した快適な空間はエコな家とは言えません。最大のポイントは、少ないエネルギーの中でどれだけ快適に暮らすことができるかです。