新築
北欧テイストのナチュラルな家 エリア:
構造:木造2階建/敷地面積:97.4坪/1階面積:18.79坪/2階面積:14.40坪
構造:木造2階建/敷地面積:97.4坪/1階面積:18.79坪/2階面積:14.40坪
STORY
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白い室内に散りばめられた、ニッチや飾り棚、カウンターのパイン材がアクセントカラーとなって、やさしく空間を引き締める。
部屋と部屋は間取りの工夫でやわらかく仕切られ、どこにいても家族の気配が伝わる。
まさに、シンプルでありながら飽きの来ない、北欧テイストのお手本のような注文住宅だ。
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日本でも人気の北欧テイスト。
ルーツは、1950年代以降、北欧(スカンディナヴィア諸国とフィンランド)でつくられる家具・インテリア。
寒さ厳しい冬が続き、室内で過ごすことが多い北欧だけに、長く愛され、なおかつ実用的なデザインが多く生まれたというわけだ。そのテイストを目標にしたというこの住まいも、極めて実用性が高く、本家に決して引けをとっていない。
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1階はアイランドキッチンを中心に、各室がぐるっと囲むように配置した回遊式の間取り。
室内の移動が楽で家事の効率がよく、なかでもキッチンの後ろに控える2畳半のパントリーが頼もしい。
このパントリーには勝手口が付いているので、買い物から帰ってすぐ、直接しまえる。
他にも、玄関にシューズクローク、各寝室にクローゼットを完備しているから、暮らしに関わるもので収納場所に困るということがない。
一方、南側に配置したリビングと和室は、ロールスクリーンを開け閉めすれば空間の広さが変幻自在。
これなら来客を泊めるときだけでなく、場合によっては和室の個室づかいも可能だ。
収納スペースの確保と、家族構成の変化にも対応可能なフレキシビリティ。
住まいが長く愛されるために欠かせない、重要なポイントといえるだろう。
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2階には、主寝室と、二人分の子ども室。
子ども室まで造り付けのカウンターとクローゼットを用意するあたり、手を抜かない仕事ぶりがうかがえる。
そして、何といっても見逃せないのが、主寝室。
主寝室を通らないと入れない、カウンター付きの書斎が用意されているのだ。
吹き抜けとつながる小窓から家族の気配を感じつつ、一人の時間に没頭できる。
こんな“隠れ家”空間、誰もが一度は欲しかったはず。まさに夢を形にした空間だ。
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明るい場所をつくろうとすると、つい南向きの配置を選びがちだが、住宅設計の達人は、意外に北向きを好む。というのも、北側の窓からは直射日光が入らないから、光が穏やかで、落ち着いた場所を演出できるのだ。
この住まいのダイニングは北東の角。
あえてリビングとは距離をとり、キッチンとの間もパントリーがゆるやかに仕切っている。
窓は北と東の2方向に設け、周囲が畑ということもあいまって、十分に明るい。
穏やかな光に満ちあふれた静かな空間。家族が顔を合わせる食事のひととき。
何気ない、幸せな光景が目に浮かぶ。実にうらやましい住宅である。